無理をし続けるのは無理

鍼灸治療

数年前の新年会で齋藤猛区長が区民の5%以上が外国人だと言っていました。70万人ですから3万5千人です。当然患者さんも外国人の方が来られます。

その患者さんは18歳の時に韓国から来たという50歳代女性。異国日本で生活しているだけあって優秀なキャリアなのですが、その厳しさからなのか要求もシビアです。主訴は詳細は書きませんがメンタル系です。

確かに頑張って日本人の社会で勝ち抜いてきた人なのでしょうが「さらに効果を求めて」「もっと上手な人を探してきた」とはっきり言われてもそれで治療が変わるわけでもありませんし、反論はしませんでしたがそこは違うのではないかと思いました。

こちら側が頑張れば治療のパフォーマンスが上がるかというとそういう訳でも全くありませんし、患者さん側も治療者に過度の効果を求める、そういった精神状態なのでそういうトラブルが起こるのだ、という風に考えることもできます。

頑張らずに身の丈に合った仕事量、体力、精神的に負担のない持続可能な生活スタイルを提示する治療方法ですし、そもそも東洋医学はそこを基礎にしていると言ってもいいでしょう。

過度な競争社会で他人と比較する生活、他人を過度に気にする人生は果たしてその先に安らげる環境や求めた未来が手に入るのでしょうか。高い理想を追いかけて疲弊して・・・。

「私は私のままで生きることにした」 キム・スヒョン ワニブックス
「あやうく一生懸命生きるところだった」 ハ・ワン ダイアモンド社

以前、上の2冊がブックサイトの書評に挙がっていたので書店で見てみました。正確には書店でパラパラとページをめくってみたのですが、既に向上心の無い、すれっからしの僕は経験済みですという感じでした。

逆にこの歳でこのテの本が心に沁みてもそれはそれで問題ですが。

若い方、心の疲れた人向けです。芸能人も政治家も韓国の人に心を病む人が多いのがわかる気がしました。

実際、自分自身の実力と理想、目標とのギャップが大きければ大きいほど埋まらないその差に苦しみます。これは日本人でも少なからず存在することでしょう(だから売れている)。

仕事や勉強を頑張るのは当然大切ですが自分自身への過度な重圧、自分を偽った無理な虚像の維持、他人への過剰な自意識はそのうち自己破綻を来たします。

自分で自分自身のすべてを受け入れて認めることなしには心の安定など無いのではないでしょうか。

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