卵を一年間食べないでみた

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去年、一年間毎日ゆで卵を2個ずつ食べたら果たして健康診断の血液検査にどういう影響が現れるかやってみました。→【毎日ゆで卵を2個ずつ1年間食べてみた】(2023年2月11日UP)

 また成書よりメタアナリシスによって分析した結果も引用しました。→【卵は一週間に6個まで】(2023年3月11日UP)

そこで今度は、一年間卵を全く食べなければ血液検査にどういう影響、変化が出るのか実践してみました。期間は14ヶ月です(コロナウィルスの影響で検診時期がずれたため)。

厳密にはこの14ヶ月間におでんで1個、煮卵で1個、オムライスを1回食べましたが。

結果ですが、去年は中性脂肪(トリグリセリド、TG)が過去5年平均47(mg/dl以下同じ)のところ急に74に上がりましたが、今回は5年平均をも下回る31までに下がっていました。去年の半分以下です。下がりすぎです。

TGの基準値は中高年で50~150ですから低すぎです。LDLは91、HDLは57でほとんど変化なしでした。この下がり過ぎは卵を全く食べなくなったことだけで説明できるのでしょうか。

思い当たることと言えば、コロナの影響もあり遠めの患者さんの訪問治療が(断らなかったため)増えてロードバイクの走行距離が毎日20kmを超えるようになったことが影響しているかもしれません。UberEats並みです。

高脂血症が危険とばかり喧伝されていますが、疫学調査では長命の人は総コレステロール値が210~239程度に高めに推移しているとの報告もあり、150~170以下に脳出血、がん、感染症、抑うつなどのリスクが増えるともいわれます。

「少しぽっちゃりの方が実は健康で長生き」という報道を知っている方も多いかもしれません。(総コレステロールはLDL+HDL+TG×0.2で求められるので僕の場合は154ということになります)

MedicalTribuneの記事(2020.8.20)でも「LDL-C低下治療にベネフィットなし」というアメリカの論文の記事が出ていました。当たり前のようにスタチンなどが処方されているがかえって良くない結果が出ているとレポートしています。この辺りは詳しい追試が待たれます。

総じて結論を考えると卵は食べても食べなくてもいいが、食べたい人は週6個まではいいのではないか。そして適量を平均的に食べ身体を動かせば脂質異常症を指摘されることはありませんが、LDLを厳しく下げることに意味があるのかという意見も出てきています。

逆に体力の使い過ぎも重要なエネルギー源である中性脂肪(余れば体脂肪として蓄えられる)が少なくなりすぎて疲労しやすくなるということにもなります。

参考:「中高年のための本当に正しい検査値の読み方」 竹川広三 主婦と生活社

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