行けるところまで行って人工関節

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ひざの痛みで悩んでいる人はとても多く、テレビCMや新聞広告などを見てもいかにその類の広告に引き付けられる人が多いかがわかります。最近はネットにも頻繁にひざのサプリの広告が出てきます。

しかも効果がなくても誰も文句を言いませんし、薬ではないのでエビデンスがなくても売ることができます。「効果には個人差があります」ので、あなたには効果がなくてもいいのです。

医療関係者やある程度の科学の知識のある人は鼻で笑いますが、それ以外の人がいかに多いかというのをこの仕事をしていると感じさせられます。患者さんは「気持ちよ、気持ち」と言いますが。

同じサプリでも視力が心配だからルテインやアントシアニンとか、魚は苦手だが不飽和脂肪酸を摂りたいからDHA、EPAというなら解りますが「ひざ」に関してはどうしようもないモノがほとんどだと思います。

普通に考えてもあり得ないロジックで、なぜ口からサメの軟骨成分を摂取してそのままの成分で上手いこと膝に辿りつくのか全く理解できません。単なるビタミン剤がなぜ膝に効くのか私には意味が解りませんが本人がそれでいいと言えばいいのです。

自分の身体だし、自分への投資ですから。全否定はしませんし、できません(ここがミソです)けれども私がもし、明日に向けて希望が持てる提案を患者さんにするならやはり身になる努力をするべきだと言うでしょう。

変形も進んで、もうすでに痛み止めがきかない段階では状況としては厳しいのですが、膝であれば発症の原因、経過時間、レントゲン写真で大方の判断ができます。

最近は医療技術も進歩してかなりの数の患者さんが膝や股関節の人工関節置換手術を受けて社会復帰して生活の質を元に戻しています。膝なら2週間の入院で、椅子の生活(しゃがめない)になりますが痛みから解放されます。股関節にしても少し時間はかかりますが同様です。

そこまでにならないように治療、指導、助言するのが私の仕事です。大切に使えば一生使えるのですがこの高齢化社会で全ての人がそうとはいきません。

生まれつきの関節の不具合があったり、長い人生の中で怪我があったり、家族のために無理をしなければいけないことがあったり、更に痛み止めを服用して頑張らなければならないことがあったり・・・。

そこで少しでも力になれればいいのですが。寿命の伸び、活動量、期間も長くなるとやはりパーツごとに耐用年数が違ってくるので力及ばないことも多々あるのが現実です。

でも、大丈夫!行けるとこまで行って人工関節! そう思うとあれこれ考えるよりも腹が据わるのではないでしょうか。実際そう言ってきて、結局膝は何とか大丈夫、もしくは大丈夫だったという患者さんも何人もいました。

エンジン(心臓)がまだまだ使えるのですからある意味ラッキー。一昨年、当院の患者さんが89歳で片方ずつ膝の全置換術をしました。高齢者の体力も麻酔の技術、手術の技術も上がっているのでリスクが少なくなっているのです。

責任転嫁のような言い回しで申し訳ありませんでしたが、何しろダメなら新品と交換できるのですから有り難いことだと思います。そのくらいの気持ちで前を向いていただきたいと思うのです。

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