不眠症の考え方と対応

日常生活

西洋医学と違い東洋医学では、基本的な考え方として不眠を訴える患者さんに特にそれに対応して治療をするということはしていません。

しかし、自律神経を調整することが治療目的のほとんどを占めているので効果という意味では少なからずあると考えています。

それ以前に不眠が主訴、随伴症状にかかわらず不眠を訴えて来院する患者さんは既にかかりつけ医や精神科などで睡眠薬や抗不安薬を処方され長期間服用している人がほとんどなのです。

そちらできっちり薬を出されて言葉は悪いですが半ば強制的に眠っているし眠れているので不眠という部分での改善はあまり求められていないのです。

そもそも不眠症というのは眠れないことではなく、眠れないことを苦痛に感じる症状だと考えています。

誰でも興奮していればなかなか眠れないのは当たり前ですし、考え事や心配事で朝まで眠れなかったということもあります。

逆に疲れていれば心地よい布団やいい枕などなくても簡単にぐっすりと眠ることができます。

それこそ睡眠は自律神経によって管理されているのでその環境を整えることはできますがスイッチオン、オフは自分の思った様に都合よくなるわけではないのです。

年齢を重ねて、活動量が落ちても昔と同様に眠れる人もいれば短くなってしまう人もいます。

その中には寝つきが悪い人(入眠障害)、途中で目が覚めてしまいそこからなかなか眠れなくなる人(中途覚醒、早朝覚醒)、朝目覚めても熟睡感、満足感がない人(熟眠障害)などいろいろな症状があります。

しかしその睡眠障害という症状=結果はすべて偶然にそうなっているわけではなく、そうなるべくしてなっていると考えるのが東洋医学的考え方です。

クリニックに行けば「それは辛いでしょう」ということで薬が出て夜はしっかり眠れるようにはなりますがその代償としてその先ずっと睡眠薬が手放せなくなります。

睡眠不足で翌朝頭痛になるのが辛いから、翌日の仕事に影響が出るから、眠れない寝床であれこれ考える位なら寝てしまうのが楽だからなど、患者さんによりいろいろ服薬に至る理由はあります。

しかし私の基本的な考え、治療方針としては自律神経の安定を求めはしますが、あとは体が決めてくれる睡眠時間に従いましょうという考えです。

それで仕事や生活に支障があるのであれば様々な睡眠薬がありますから薬の助けを借りるのもいいでしょうし、本人が決めることだと思っています。そうせねばならないというものでもなくどちらでもいいのです。

当院ではおよそ2割程度の患者さんがそのテの薬を使っている印象です。それでも基本的には東洋医学、鍼灸を好む人は可能な限り現状を受け入れつつ自助努力で改善しようとする考え方の人が多数派なので一般よりも低めかもしれません。

前段でも書きましたが眠れないことから病気になることはないということです。今晩眠れなくても次の日はその反動で眠れるだろう位の心持ちで対応するのがいいと思っています。

ただもともと精神科の薬や睡眠薬を使ってきた人は自己判断はしないで医師と相談していただきたいと思います。

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