去年の4月に高校を出て社会人になった19歳女性。
以前から便秘気味ではありましたが慣れない環境、満員電車での通勤、長時間の座位での仕事で便秘、腹痛、膨満感が悪化し出勤時の腹痛がひどく遅刻、欠勤などで産業医との面談でも精神科や(更なる)消化器内科の受診を勧められていました。
以前からマグミットや過敏性腸症候群の薬(ポリフル)を処方されていましたがほとんど効果は感じられないようでした。
本人は几帳面な性格で仕事とはそういうものだという認識ではあったのですが、往復計2時間強の通勤、9時から18時までの仕事で高校生からいきなり24時間の半分を仕事に占められてしまうという時間的、精神的プレッシャーもあったことは疑いありません。
起立性低血圧(立ちくらみ)も頻繁に感じるということで自律神経もうまく機能できていないようでした。
職場の人間関係の問題はないようなのでやはり本人の環境対応が上手くいかなかったのかと考えました。
もともと真面目で繊細な性格であったところに就職によるストレス等が影響を受けやすかった下部消化器に症状として強く出たのだと思います(脳腸相関)。
まず無理はしないこと、そして体の症状はそれ以上でもそれ以下でもなく自分の身体の現状を正確に反映しているのだからどこかが間違っているのだからそれを東洋医学的アプローチで改善していきましょうということを話しました。
抑うつ症状も少しありましたが精神科での薬物療法を急ぐほどではないと判断しました。
それは実家生活ということもありますが、少ないお給料の中から預金と投資(新NISA)をやっているということからもしっかり話せば理解してもらえると思ったからです。
全ての事は人生という長い目で見たら些細なことでたいしたことではないのだということを伝えました。
自分の脇汗が多いことや、静かなオフィスで自分のお腹の音が他の人に聞こえているのではないか、便秘で自分がおならのにおいがするのではないか等々をとても気にしていたのです。
1年前まで高校生だった女性なら気にして当然かもしれませんが、人間も動物なのですからそれも含めて全て自然のことなのだと。
「人間本来糞袋」という話を座禅会で聞いた記憶があります。
偉そうなことを言っても、気取っていても誰もが他の動物と全く同じで食べて便をするだけの「クソ袋」なのだから難しく考えてもなるようにしかならない、だからウィークデイの仕事を普通にクリアできるようにしましょうと治療を開始しました。
仕事がそんな状況ですから週末しか来院できません。そこでお灸をする点をつけて自宅でお灸をしてもらう様にしました。
そして週1回の治療で4回、隔週にしてもう一か月、自宅ではお母さんが頑張ってくれました。
会社側も新入社員ながら不調の時はリモートでも仕事ができるように配慮してくれお腹が痛い時はリモートワークで対処したそうです。
辞めようかと悩み産業医にも「辞めたかったら無理しないで辞めればいい」と言われたそうですが何とか1年が経過しまだまだ不安定ですが何とか続いています。
そこそこ高額なプロバイオティクスのサプリを服用していましたが、そこはエビオスとビオフェルミンSで充分だから発酵食品、野菜をよく食べてくださいとお願いしていますが自腹でそのサプリは続けているようです。
やはり精神的に落ち着いて安定してきたことが先なのか、自律神経の安定が先なのか、同時に改善してきたのかはわかりませんが本人、家族の頑張りでせっかく縁あって入った会社を短期間で辞めずに、そして汗まみれのあの真夏の通勤(駅からオフィスまでも10分歩くそう)を何とか乗り越えられたのを聞きホッとしたのを覚えています。
でも無理はしないでほしいと思っています。
というわけで、NISAで250万円貯めたらそこで一度休んで(辞めても)いいからと。K-POPも楽しんで、日常の生活費のためにまた仕事を再開すればいいですよと話しています。
250万で放置していれば老後資金は40年後に7%運用で4000万になりますから(インフレを年2%で考慮すると現在価値で2200万円程度になってしまうのですが・・・)。



コメント