以前【高給取りほどAIに代られる】というのを書きましたがその後、身近なところで感じたことを書きます。
睡眠でも疲れが取れない、週末もリセットされずに月曜日も朝からしんどいという自律神経失調の匂いをさせて来院した30歳代後半、金融関係の女性。
入行以来、本来営業は好きだったので顧客も獲得でき、いい営業成績を上げて支店長からも目をかけられていると思っていたら。
産休明けから中途半端に遠い支店に、しかもシステムが変わっていて調子が上がらずにいたら上からは結果を求められるし焦燥感と不安感が。
子供は当たり前のようにすぐ熱を出すしで母親の紹介で来院しました。
もう一人の金融関係の、鍼をするとよく眠れるからと眠りが浅くなると来院する40歳代後半男性は楽観的な意見でした。
AIで騒いでいるけど報道を見る限りの金融機関の人員削減は退職による自然減と異動、新規採用抑制で十分対応できるんじゃないかという見通しでした。
でも彼は高血糖気味。こちらの対応をお願いしています。
次の話は患者さんではなく知人です。40歳代後半のMR。数年位前からアメリカなどの製薬会社のMR激減や製薬会社再編の流れは知っていてかなりの危機感を持っていました。
久々に会ってみるとやはり転職していました。整形外科の手術に使用する骨セメントの会社で分厚いファイルなんかが入ったキャリィカートを引いて地方の病院などに出張しているそうです。
人生100年時代と言われる現代社会において働く時間も50年近く、もしくはそれ以上になります。
一つの会社一筋で50年というのはこの時代にはもう無理ともいえます。会社の寿命も持たなくなってきました。
会社が存続可能かという意味でも労働意欲の持続という面から考えても第二、第三の人生、同様に第二、第三の仕事という感じで今後は社会構造の変化、生活環境、生活状況、体力や興味の変化等々に応じて変わって行くのが当たり前の時代になって来ているのではないかと思います。
参照:「LIFE SHIFT(ライフシフト)」 リンダ・グラットン他著 東洋経済新報社刊
コメント