ダンナの事がストレスで・・・

鍼灸治療

以前、上沼恵美子が夫の存在がストレスの元で体調を崩したことで「夫源病」なるものの存在がクローズアップされましたが、何を今更という感じで思っていました。

仕事をしなくなって終日家にいるけれど昔のまま自分の事は何もできないくせにわがままな御主人を扱いにくい邪魔なものとして『濡れ落ち葉』などと表現されますが、そんなような御主人の存在を嘆く御婦人のなんと多いことか。

上記タレント同様40歳以上の女性患者さんの精神的なストレスランキングの第一位は御主人の言動ではないでしょうか。治療室という守秘義務のある一対一の個室で、リラックスした状態で出てくるものは、男にとって悲しいかな相方へのダメ出しが間違いなくベスト3に入っていると感じます。

先日も、ちょっとしたストレスから不眠になり更に眠れないことが不安になり、動機や胸痛を感じて更に不安を感じるようになり、精神科にかかったものの当然抗不安薬やら睡眠薬を処方され、それが体調によっては効きすぎて持ち越したり、超短時間型に変えてもらうと中途覚醒したりで、その後漢方薬(柴胡加竜骨牡蛎湯)を併用しつつも、薬だけの対応に疑問を感じて来院した60歳代女性。

友人の紹介で当院に来たのですが、話を聞いてみると、娘さんの里帰り出産で疲れている所に口うるさくわがままな御主人の存在(まだ仕事をしているのですが)、もうそれが苦痛であるとの事。

このように外で仕事をして(稼いで)いる御主人にしても、家庭でのその裏返しの好き勝手な言動に奥さんへのリスペクトが欠けていると当然ながら散々な評価です。

昔と比較して住環境、家電、通信など圧倒的に暮らしが便利になり、収入も増えて皆豊かな生活になって幸福度は増しているかというと・・・。

その分、却ってより多くの収入が必要になり共働きが当然となった結果として、女性は家事労働時間を節約できた以上の時間をお金を生む仕事に費やさざるを得なくなり、負担は軽くなるどころかより多くの役割を求められるようになった現在。

危機感がなく、最も身近な相棒に気遣いができない昭和の男の不用意な発言や行動は時代と伴侶にそっぽを向かれ、今後ますます取り残され孤立する結果を招くのです。

そんなますます頑固になる御主人への対応としては、とりあえず相手には最低限の事をしつつ距離を置き、外に出て、楽しみを増やし・・・ということになるのです。

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