糖尿系の患者さんの飲み物に関する話題の二回目です。もう一人も地域包括センターのケアマネジャーの紹介で鍼灸治療をしている80歳代女性。主訴は腰下肢痛です。
もともと血糖値は高めでしたが仕事をしている間は何とか大丈夫でした。しかし70歳で仕事を辞めて悠々自適の年金生活になったと思ったらすぐに糖尿病と診断。
これは食べる量が減らない(減らせない)割に独居のために急激に動かない生活になったことも大いに関係があると思います。加えて自転車に乗るのが怖くなったため自転車を手放しさらに行動範囲も狭くなりました。
外出も少なくなって10年も経たずにインスリン注射に頼る生活になってしまいました。
これはやはり本人の自覚不足というか本人への教育不足で生活習慣を変えることができなかったという側面も大きいのではないかと考えます。
下肢の筋力低下が進み何度か転倒して入院をしましたが太めだったこともあり幸いにも骨折は免れていました。
しかし安静と体重増加で歩くのも億劫になり、しかしインスリンで血糖は下がるのでお腹は空くしまた食べるという悪循環なのです。
食事は週2回のデイサービス、それ以外の日は宅配弁当、週末に埼玉県に住む息子さん夫婦が訪問しての買い出しで何とかなっていました。
普段は一人では怖くて全く外出しないのですが、先日ピザがどうしても食べたくなりシルバーカーを押して何度も休みながら近所のスーパーに行ったとのこと。
お目当てのピザが無かったそうで、しょうがないので代わりに買ったのは「パンとポテトサラダとピルクル」とのこと。
糖尿系の人にありがちなのですが食事がすべて糖質になりがちなのです。
しかも乳酸菌飲料が大好きなのだそうで見せてもらったらわざわざ910mlの紙パックでした。
糖類はパッケージの表示によると65ml(小さいピルクルの容器)あたり9.8gとあり、この紙パックだと14本分になり糖類は137g(!)で角砂糖で約41個分です。
ちなみに市販されているヤクルト200はもっと甘くてあの小さい65mlで11.5g(角砂糖3個半)の糖分です。
甘すぎて体に良くないと言われているサイダー、コーラで500ml1本で55gの糖分ですから乳酸菌飲料と呼ばれているものの糖分の多さが理解できると思います。
乳酸菌飲料はカロリーオフ、ハーフ(半分程度の糖分)でもかなり甘いのです。乳酸菌そのものの酸味が強いので商品としてはどうしても甘さを強くせざるを得ないようでその甘酸っぱさに甘い飲み物が好きな人は引き付けられるようです。
しかし、HbA1cが6%以上いわゆるの糖尿系の人は甘い飲み物への細心の注意が必要です。
何を乳酸菌飲料に求めているかはわかりませんが、患者さんがもし腸内細菌(お腹の調子を整えること)を気にしているのであればキムチ、納豆、ヨーグルトそして「新ビオフェルミンS錠」(ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌)を勧めています。
甘い飲み物はとにかく体には毒なのです。特に糖尿病や高コレステロール血症、脂肪肝のある方は日常的に飲むものではないのです。



コメント