睡眠時無呼吸症候群

日常生活

40歳代女性。派遣社員をしていましたが、仕事ができるので正社員になれるかもしれないと頑張っていたのですが、最近仕事中にやたらと眠くなることが多くなりました。先日も会議中に眠くてしょうがなくなり誤魔化しきれずに寝てしまったようで、目をかけてくれていた社員に注意されてしまったとのこと。

《むずむず脚症候群について(2例)》(2022年10月7日UP)でも書きましたが、通常の寝不足などでの日中の眠気というのは誰にでもありますが、尋常でない眠さは原因を考えなくてはいけません。

この場合、最も考えやすいのは睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)なのですが、家族がいても元々いびきがうるさくて一人で寝ているので気付かないという人もいました。

彼女も中肉中背なのですが御主人にいびきを指摘されることがあるそうなので、スマホアプリの「いびきラボ」を紹介したうえで会社の産業医に相談することを勧めました。

これとは別の原因の70歳代女性の眠くてしょうがないという例です。

もともとは坐骨神経痛で治療をしていたのですが足先の微妙な揺れからパーキンソン病が見つかり、薬でコントロールして日常生活を何とか送っていたのですが食事中にお箸を持ったままの状態で寝てしまう、テレビを見ていたら眠ってしまいテーブルの角に額をぶつけてしまうというようなことを訴えていました。

パーキンソン病が進行していくと薬がちょうどいい感じで効いている時間も短くなり、このように体調と薬(神経内科のレボドパ製剤)の効き具合のミスマッチから眠くてしょうがないという場合もあります。

SASの場合は就寝時に陽圧をかけたマスクを装着するCPAP(シーパップ)という治療法が確立されていますのでそれが安価(保険適用)で確実だと思います。いつまでこれを・・・というのがありますが慣れたらあまりにスッキリで手放せないらしいです。

軽症であれば簡便な対処法にマウスピースがありますが結構邪魔に感じるらしく、覚醒下であれば気にならないマウスピースなのでしょうが半覚醒状態で外してしまうこともあるらしいです。

更に手っ取り早く安価なのが、口にキネシオのようなテープでフタをして眠るという方法なのですが、当然これはマウスピースよりも違和感が強いようです。口呼吸で喉が痛くなったりする人にもいいと複数の耳鼻科の先生に聞いたことがあります。

副鼻腔炎気味の人にもいいらしいのですが、僕も何回かやってみましたがこれが大変でした。

半分寝ているのですが微妙に苦しくて無意識下にはがしてしまったり、開口しようとする力が強すぎて朝には半分はがれていたということもあり、睡眠時の呼吸の苦しさというのには全く耐えられないということを感じました。

この荒療治は相当鼻腔が通っている人、状態じゃないと駄目なのかもしれません。昔、電車でたまに見かけたことがありましたが熟睡すると体が緩み口も開くものなのかもしれません。

きっと僕も熟睡時には口を開けてアホ面で寝ているのだと思います。もちろん日常に支障がなければいびきでもアホ面でもいいのですが。

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