婚活事情

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婚活サービスを運営している50歳代女性。以前は他の仕事もしていてそのストレスで自律神経も不調になりよく治療に来ていました。

その後本業が順調になったようでしばらくは来ませんでしたが、業績好調に伴って忙しくなったことでいろいろと負担も増え頭痛、中途覚醒、動悸など以前に感じていた不定愁訴もまた出現し久々に来院しました。

主訴は、神経を使うことに関連する肩凝りと頭痛なのですがそのストレスの更に根幹にあるのは、会員になる結婚したい男女の多くが「全てにおいてわがまま!」なことであるようです。

「でもわがままな人たちだから結局○○(患者)さんを頼らざるを得ないんですよね」と僕。

治療中に聞いた細かいこと(わがままさ)は書けませんが、そういう「わがままでも結婚したい人」が多数存在するからこそ彼女の仕事が成り立っているとも云えるのです。

来院したのが日曜日の昼近くだったのですが、脱衣カゴからは着信の短いモーター音が何度も聞こえていました。「今、ホテルのラウンジで何組かお見合いしてるんですよ」「昔は私も行ってたんですけどキリが無いので」とのこと。

「(面談して)ダメそうな人は疲れるだけ(つまり話がまとまらない)なのではっきりお断りしています」という話を聞いて、以前【やっぱり原因は自分の中にある】で書きましたが治療を断った僕の師匠の事を思い出しました。

彼女が最近依頼を断った人は株、投信、預貯金計7千万円を強調する30歳前後の女性を望む50歳代の男性だったそうでお話を聞いてお断りしたとの事。

厚生年金の他に2千万円の老後資金が必要という話題で大騒ぎした世間の人々には羨ましい限りでしょうが彼女にとっては真っ先に回避すべきダメそうな人だったのでしょう。

男女同権の意識が弱い国ほど女性は経済力のある男性、男性は若い女性という均一的な好みが強くなる傾向が見られるそうです。逆に男女同権が進んでいる国では男性の方がパートナーの知能や学歴を重視する人の割合が多く、女性の方がパートナーの家事能力を重視するそうです。(Zentner,2012)

最近はむしろ女性の方が結構貯めていたりする人も多いようで、お生憎さまですがパートナー探しは相手にとっても仲介者にとってもお金が最優先ではないらしいです。

中古マンションの仲介売買業者が「あなたの物件を欲しい人がいます」とDMを送って登録者を集めているように「やっぱり手持ちのリストが多い方がいいんですか」と聞いたところ
「物(不動産)と人間は全然違います!」ときっぱり叱られました。

結婚したいと相談所に来る人は「わがまま」と総評されるし、その一方で鍼灸治療に来る婚活していない人は、大体一人で自由に楽しくやっているような印象を受けます(こっちが本物のわがまま?)。

結婚は人生の墓場とはよく言ったものでしかしまた、自らそこに突入していくというのも人間の悲しい(?)性なのかもしれません。

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