ネット上での評価について

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5年程前、内容があまりにも適当で社長が謝罪し閉鎖されたDeNAの医療系サイトがありました。ごく普通の医療知識のある人なら質の低いサイトには寄り付かなくなるので被害がないのですが、基礎知識なしに上位に検索されるとなかなかそうもいかないようです。

その騒動以来、「何かを評価するときの判断基準になるもの」について書かれているものもいくつかあり、ネットで得られる情報の信ぴょう性について考えさせられました。

アマゾンの商品レビューのように評価の高いもの低いものが全て載せられているサイトはいわゆる賛否両論併記ということで評価数が多くなればある程度はそれなりに信用でき、その商品の価値を予測し購入するべきか判断する基準にはなりますが、評価数が少なかったりいいコメントだけ載せられてもそれは当然眉ツバ感覚になります。

10年以上前でしょうか勝間和代氏がアマゾンのコメントで、新刊が出ていきなりアンチからの低評価の攻撃(?)を受けたことがありました。

彼女は不当だと削除を求めましたがアマゾン側がそれは公平さに欠けると応じず、結局アマゾンでの取り扱いをやめてしまったことがありましたが、アンチに標的にされていたとしてもいい評価だけを乗せろというのは不公平であり結果的には信用を失います。

僕は外食というものをしないので、グルメサイトが存在しているということしか知らないのですが、冷え性と腰下肢痛で来院している40歳代女性患者さんが言うことには大手グルメサイトに良かれと思って建設的な意見を投稿したら「お店の不利益になる投稿は変更するか削除してください」というメッセージが返って来たそうです(彼女は分煙が上手くできていないことについて書いたそうです)。コロナ流行の前の話です。

結局、口コミサイトはお店からお金をもらって成り立つビジネスモデルなので結果的に微妙にいい評価のみの文字通り微妙な中途半端なサイトになってしまうのかもしれません。

それこそがお店がお金を払って成り立つ広告であり口コミサイトの限界なのかもしれません。市場規模の大きい分野なので改善された新しい評価システムはどんどん出来てくると思うのですが。結局、大きなお金をネット広告に投じたところが必然的に上位に来るのでしょう。

ちなみにこのブログを元々書いていたサイト「えどがわ産業ナビ」は江戸川区が委託して運営してくれているので広告費としては無料です。広告費、販管費ゼロです。有り難いことです。

もちろん単純な地域と業種の検索では全く上がって来ませんが鍼灸治療好きのSEOやMEOも知っているマニアックな患者さんはあえてわざわざ掘り出し、見つけ出してくれるようです。参照【あえてウチに来る患者さん】(2022年10月9日UP)

そういう患者さんは紹介されて来院した患者さんほどではありませんが、やはり継続して治療を続ける割合が高いのです。僕の技術がどうと云うよりも、患者さんが僕の身体に対する考え方に同意、納得していただいているので、治療にいい意味で反応してくれているというような感じもしています。

そんな有り難い患者さんを地味に発掘し紹介してくれる「えどがわ産業ナビ」に地味に感謝なのです。

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