腸内環境を整えるために出来ること

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腸内環境、腸内細菌が想像以上に健康に関与している事が判ってきたというのは以前にも書きました。~【痩せるか太るかは腸内細菌で決まる】、【人工甘味料の危険性 糖質ゼロこそ注意】

心身の健康はすべてそうなのですが、日々心掛けるだけで結果が大きく違ってきます。火事が起きて大きく燃え広がってからではコストも労力も大変ですがボヤのうちならコップ一杯の水でも消せるでしょうし、そもそもの火の用心を心がけましょうということです。

まず基本中の基本はプロバイオティクスといわれる乳酸菌などの善玉菌を摂取することです。これは定着しにくく効果が持続しないので定期的に取り入れることが大切です。ヨーグルトでもいいですし、生協やヤクルトのように定期的に配達してもらうのも習慣にしやすいと思います。

そして紛らわしいのですがプレバイオティクス。これは腸内の善玉菌を助ける働きと考えればいいでしょうか。具体的に言うとタマネギ、納豆、ゴボウ、コンニャク、キムチ、海藻など色々です。別の言い方をすれば食物繊維やオリゴ糖の摂取と考えればいいと思います。日々の食事ですからそういう意味では基本中の基本はこっちなのかもしれません。

炭水化物を減らすこと。昨日も「新米がおいしくてぇ」と確信犯の随時血糖が190、HbA1cは7.3(前月+0.2)、糖定性、白血球反応とも3+の患者さんが来ました。この患者さんも毎月のデータを教えてくれるのですが少し油断するとすぐ数字に出ます。しかしDrは苦笑いのみとのこと。80歳代の糖尿病の患者さんなのでこのHbA1cはいいとしても、さすがに180を超えては合併症が懸念されます。

良質の脂肪をとること。脂肪に関してはアマニ油などのオメガ3、オリーブオイルなどのオメガ9を積極的に使い、紅花油、ひまわり油、コーン油など(オメガ6)を控えること、トランス脂肪酸(マーガリン、ファストスプレッド)を避けることでしょうか。中鎖脂肪酸(=MCTオイル)もいいと思います。

現代医学では自閉症、ADHD、うつ症状などは精神神経科、ぜん息、アレルギーはその専門科というように個別に分かれていますが、本来身体は精神も含めて一つのものです(心身一如)。総合診療科が最近注目されているのも、それだけ今まで気のせい、精神的なもの、で片づけられ投薬されていた患者さんの愁訴にも現代医学が目を向けるようになってきたことの表れともいえると思います。

そしてそういった愁訴が起こる大きな要因として腸内細菌と腸とは離れた臓器や身体機能との関係が明らかになりつつあります。僕ら東洋医学サイドは、もともと体全体を見るという考えからスタートしていますからすんなり入ってきますが、この分野は医学界も注目、研究をしているのでこれからも注意を払っていきたいと思います。

参考『「腸の力」であなたは変わる』デイビッド・パールマター 訳:白澤卓二 三笠書房
   『脳はバカ、腸は賢い』藤田紘一郎 三五館

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