鼠径ヘルニアは日帰り手術 その2

医療トピック

2年半の間に総合病院と専門クリニックで同じ部位の鼠径ヘルニアを2回手術した患者さんの話を聞いた5日後、僕の手術の日になりました。日帰り手術ですが実質的には半日です。いや、正確には3時間でした。

13時に昼食は食べないで来てくれということでしたが、元々朝は食べないので何も食べずに行きました。トイレに行き手術着に着替えて左右間違えないようにへその左側に印を付けられ待機。

13時半に手術台に乗り点滴など入れられ「では始めます」「よろしくお願いします」と言ってすぐに吸入麻酔薬で意識がなくなりました。

覚醒したのが2時間後の15時半でした。

身体を起こしてすぐ薬を飲んでと言われナウゼリン(吐き気止め)とトラムセット(痛み止め)を一錠ずつ飲みました。難治で強い痛みの患者さんのお薬手帳でよく見ているトラムセットです。「お、トラムセットか」と思ったのを覚えています。

支えらえながら術前に待機した椅子に戻り少し回復させるのですが、寒がりの僕はとても寒くヒーターを出してもらい暖をとりました。

30分ほどして着替えてくださいと言われゆっくり服を着て、終わると、「帰れますか」「はい」「では」という感じで8万円強を支払い(クレカ不可)外に出たのが16時です。

2時間の全身麻酔から覚めて30分ほどでゆっくりですが普通に歩けるのですから切れ味のいい麻酔の技術に感心しました。

15分ほど歩いて駅まで行きましたが痛みはありませんでした。少しぼーっとした感じがしましたが、まあ、そりゃそうでしょう。地元の駅からはタクシーで帰りました。

次の日は痛かったら仕事に差し支えるので念のため休みにしておきました。日中、クリニックから電話があり「どうですか、お通じありましたか」と聞かれました。

昨日は1日1食で「夕飯を軽く食べただけなので出てないです」と。そんな会話でした。お腹に穴を3つあけられて食欲も出ませんし、わざわざいきむ気にもなれません。

当日以外はもう入浴OKでした。傷跡もへそを入れて3か所、抜歯のいらない糸です。3か所のシールを3日後にはがしました。クリニックに行ったのは2回、総費用は8万7千円くらいでした。

現時点で手術から3年経過しましたが、全く何もないかというとやはり患部の違和感は時々あります。ごく時々ですが軽いチクチク感というか、やはりまさしく異物感というのが理解しやすいでしょうか。しかし、もちろん日常生活上は全く問題ありません。

結論としてやはりどんなカテゴリー、仕事でもそうでしょうがとりわけ医療に関してはその分野のプロフェッショナルにお願いするのがベストな選択だと思います。

執刀医はもちろんのこと、麻酔科医にしても技術が洗練されていて手際が良く、また正確だからこそ速いともいえるのではないかと思います。

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