村上春樹が、「痩せたい、自分を変えなければいけないと思いつつ食べてしまいます。一回は成功しましたがまた戻ってしまいました。私は自分に弱いのでしょうか」という17歳の女性にこう回答しています。
体重を減らす方法は三つあります。三つしかありません、というべきか。だからダイエット本なんて読む必要ないんです。とてもシンプルなことです。
「村上さんのところ」 (村上春樹 新潮社)
①食べ物を減らす(適正な量にする)
②日々適当な運動をする
③恋をする
最後のやつはけっこうききますよ。がんばってくださいね。でもくれぐれも拒食症になったりしないようにね。
さすが村上春樹、優しいです。①が全てですが。②は動物として当然のこと。
確実にダイエットに成功する方法は、一日の消費カロリー以下に食物摂取量を抑えることです。こうすれば、生理学的に動物は必ず痩せます。それができないのは、人間にとって、食べることが快楽だからです。
「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」(橘玲 幻冬舎)
芸能人やモデルが痩せているのは、太ると仕事が来なくなるからです。べつに意志が強いからではありません。有名になりたいと言うモチベーションがハッキリしていれば、人は快楽に打ち克つ事も出来ます。
どうです、さすが橘玲、身も蓋もありませんね。でもこれも事実です。
若い女性などのいわゆるダイエットはBMIを正確に反映していないし、夏前だけだと思うのでこの際除外しますが
一般的には、食べ過ぎないことへのモチベーションとなるとやはり自身の健康への危機感、コントロール意識からでしょうか。
しかし、生活習慣病というのはなかなか自覚症状が出ないので切迫感に欠けるという難しさもあります。
日々の臨床では膝が痛い、検診で引っかかったなどから食事の話になります。
そんな時に治療の片手間にわかりやすくて説得力のあるのが糖質制限食です。
そんな体形の人はほぼ例外なく「白いご飯が大好きで」とか「パンが好き」という人が多くて厄介なのですが。
決め事が少なくカロリーを計算しなくてもいいのでストレスがたまりません。
事業内容①(鍼灸治療)以上に事業内容②(ライフスタイル改善のアドバイス~この場合糖質制限指導)で感謝されている今日この頃です。
糖質制限本はいろいろ出ていますが新書なので読みやすいのは「糖質制限の真実」(山田悟 幻冬舎新書)、「炭水化物が人類を滅ぼす」(夏井睦 光文社新書)でしょうか。
まだ長期エビデンスが無く、賛否もありますので「本当は怖い『糖質制限』」(岡本卓 祥伝社新書)もあわせて読まれるといいかもしれません。
そのココロは何事もやりすぎは体に毒ということです。
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