肥満対策の薬~心の闇

医療トピック

ここ数年でダイエット薬、やせる薬としてGLP-1受動体作動薬が話題になりました。

保健適用の薬なので当然エビデンスもあり、オンライン診療で(手軽に)購入できたりするので手段を選ばず痩せたい女性は気になるのだと思います。

その反面、副作用の問題やそれによって薬が品薄になり本当に必要な糖尿病の患者さんに薬が届きにくいといった問題も取りざたされています。

世界的なヒット作のようでデンマークの製薬会社ノボノルディスクはアメリカで専用工場を作りました。

GLP-1受容体作動薬を検索すると先頭にオンラインで購入できるスポンサー広告が挙がってくるので、この手軽に購入できる手段はまだまだ継続しているようです。

しかし東洋医学の未病を治すという概念から言わせてもらうと、もうこれは完全なアウトであり本末転倒という言葉の例文に使いたいくらいのひっくり返り具合だと思います。

まず、そもそもこの薬が必要だと考えてしまう根拠ですがそれは「瘦せたい」という女性のよくある望みなのでしょうが、薬を使って瘦せようという時点でもう間違っているのです。

医師が患者の健康を考えて必要としたのならいいのですが、素人考えの本人がより細い体になりたいと糖尿病の患者用の薬を使って食欲を抑制し体重を落としたいという屈折した思考の先には本来の健康、そして本当の美容など存在し得ないでしょう。

痩せたければ食事量を減らす(か活動量を増やすもしくは両方)しかありません。しかし、それができない、したくないのですから。

そもそも痩せなければならない状態でもないのに本人の間違った美的思考だけでそれを求めているという状況がほとんどでしょう。

まず考えるのは食事の質を含めて食べる量に問題があるかそもそも設定体重自体に問題がないか(体型コンプレックスなど心の問題)のどちらかでしょう。

体型コンプレックス問題は自己肯定感が低い傾向の人がしばしばこういった考えに陥りがちで精神的な問題へもつながっているために危険なのです。

自助努力抜きで、且つその食欲の根本は何なのかの理解抜きでどんな手段でも痩せればいい食欲を抑えればいいと短絡的に考えてしまうことが問題の本質にあります。

砂糖、油、炭水化物を異常に欲しがる生活環境、生活習慣、精神状態こそが問題なのです。

前回、砂糖を人工甘味料に置き換えた清涼飲料水では糖尿病が全く改善していないどころか砂糖入りと同様に慢性腎臓病が悪化するというレポートを取り上げましたが、そういうことなのです。

いい薬が次々に出てくるこの現代社会は何でも解決できて無敵だと感じられる人も少なからずいるかもしれませんが、それは違います。

何でも手に入りとても便利な世の中であるからこそ、その事象のとらえ方や(薬を含め)その道具の使い方にその人それぞれの考え方が試されているのです。

基本的な体の構造や機能は時代を経てもそう簡単に変わりません。もう一度自分の生活や暮らし方生き方を足元から見つめなおしてほしいと思います。

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