FIREの真逆がFIREだった

仕事

前回もFIREのことを書きましたが、それからも何冊かその手の本を読みそのまた対極の本を読みました。

対極の本とは 『年収90万円でハッピーライフ』 『思い立ったら隠居 週休5日の快適生活』 ともに大原扁理著 ちくま文庫 です。

老後2000万円問題でとにかくお金のことだけが取り上げられて以来、お金が全てのように恐怖感とともに報じられています。実際、日本人は漠然とした不安にとらわれやすくネガティブなキャンペーンを信じやすいのです。

それは将来に対してただただ受け身になってしまい、実際にどうなるのかを自分でシュミレーション、検討していないからではないでしょうか。

たまに旅行、たまに外食、ショッピング等々それが当たり前のような設定で一般的な支出はこうですという感じで報道されていますが、それはあくまでお役所の机上の見積もりであって個々は全く別々なのは当然です。

この著者は節約に関して全く無理をしていませんし、週2回在宅生活の障がい者の介護ヘルパーの仕事をしているようですがそれだけで生活費を賄って快適な生活をしています。

身軽な独身ですが比較的家賃の高い東京都内(東京西部)で生活しています。

患者さんが「旅行にも行けてない、外食にも行けない」などとぼやくのを聞いていても、普通の日常に満足で旅行、外食のどちらにも興味のない私は全くピンときません。

そのように考え方というのは個々人で違いますし、金銭感覚もまた同様で比べる意味もありません。自分で家計を見積って計算して管理すればいいだけです。

周りと比べて自分がどの位置にいるかではなく、自分の置かれた環境においていかに快適に暮らせるかが大事なのだと思います。

安心して楽しく暮らせる安楽な状態の方が幸せを感じやすいのです。あるに越したことはありませんがむやみに貯めればいいわけでもありません。

全てはお金からという考え方から自由になってお金のあるなしだけに囚われない気持ちの豊かさを手に入れることができれば、「なんてことないよな」と思えるのではないでしょうか。

参考:『はたらく哲学 仕事に悩む君へ』 佐藤優著 マガジンハウス

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