鍼のパーソナルトレーナー

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【あえてウチに来る患者さん】でも書きましたが、自分の健康、自分の身体に対するコミットメントが強く感じられ鍼灸治療もしつつフィットネスクラブやプールなどに通って積極的に身体も動かそうという40歳代から70歳代のアクティブな女性患者さんが何人かいます。

元々鍼灸治療を始めた動機も「痛いから」ではなく「自律神経を整えてもっとゆったりした気持ちでいたい」とか「ストレスの多い仕事でそのはけ口が食欲に向かうのでその感情を何とかしたい」など、アンチネガティブといえばいいのかメンタルと身体の両面に働きかけようと意識しているのを感じます。

その患者さんの友人の中にはパーソナルトレーナーを付けて筋トレをしている人もいるそうです。僕はピラティスやヨガはいいと思いますがトレーナーを付けてまでの筋トレ、ストレッチはどうかとも思います。

もちろん、やっていて本人が気持ちいい、楽しいのなら全く話は別です。

当初からあのライ〇ップもかなり冷めた目で見ていました。そもそもあのサービスに数十万円払う人の安易で他者依存のメンタリティが理解できなかったからですが。

鍼灸治療をする患者さんとは多分違う層であることは理解できると思います。

糖質制限食を推奨する医師の講演で「数十万円も使わなくても炭水化物を食べなきゃいいんですから」と身も蓋もなく言っていましたが、単純に云うとそういうことです。

あのCMのモデルとなった体幹に脂肪がついたタレントたちも、そもそもあのような体型になってしまうのには、そこまでのそうなるべき生活習慣の自らの選択というものがあっての結果であってそれを強制的な運動と過酷な食事制限で短期間でそれまでのツケを一気に払ってそこに意味はあるのかということです。

今後も持続可能でなければ無意味でしょうし、CM撮影が終わったらその解放感と前歴から殆どの人は元の体型に戻っているに違いありません。

筋トレのパーソナルトレーナーもいいかもしれませんが生活全般、身体の使い方、不調との付き合い方を含めた日々の暮らし方を考える。

そういったアドバイスをしながら鍼灸治療をするという意味でパーソナルトレーナーとしてのバリューがあるのではないかと僕は思うのです。

実はマンツーマンでじっくり話をして身体の手入れをする鍼灸治療というものはそもそも患者さんにとっての”パーソナルトレーナー”そのものなのかもしれません。

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