以前、【次の職業、人生の折り返し】 で仕事の行き詰まり、転職について書きましたが、仕事や結婚以外に楽しさを見つけてリア充の女性患者さんの話です。
20歳代後半から来院し始めて30歳代にかけて仕事が忙しくなると肩から背中の凝りがひどくなり治療に来ていた女性の話です。
といっても転々と勤務地が変わるため一年位来ないと思っていたらひょっこり来ては「転勤で名古屋のお店に行っていました」などという状態でした。
来ると頸、肩凝りは楽になるのですが、治療中にいろいろ話をしているうちにそろそろ結婚したいのだが職場に付き合う対象がいない、同世代は仕事で目一杯でそんな余裕などあるように見えないしそんな気も全然なさそうだと嘆きます。
そこで僕が提案したのが10歳年上をターゲットにしてはどうかというアイデア。
同世代の30歳そこそこの男性では余程余裕のある人か大恋愛でない限り結婚など考えないでしょうと。
40歳前後なって落ち着いてきて「僕もそろそろ」と考え始めるのが大体のところなのではないだろうかと。
という理由でそのあたりの年齢の男性をターゲットにアプローチした方が確率的に高くなるのではないかとアドバイスしました。
その後全く来なくなってしまったので、少なくとも体調は悪くはないのだろうとは思っていましたが、もともと彼女を紹介してくれた彼女の母親が治療に来たついでに何気なくその後の状況を聞いてみました。
すると、転勤のない会社に転職して仲のいい女友達と一軒家を賃貸しシェアしているとの事でした。
おまけに犬も飼っているそうで思わず心の中で「それアカンやつ」と思いましたが、本人は仕事はそこそこに趣味で楽しくやっているらしいとの事でした。
わかりやすい幸せを考えて打算で生きるよりも、どのように展開していこうが本人にとって充実している(=肩~背中が凝らない)のがいちばん自然な人生なのだなあと思ったのでした。
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