成人後の睡眠時間はざっくり以下のように変化するらしいのです。
- 睡眠時間は10年ごと10分ずつ短縮
- 中途覚醒時間は10年ごと10分ずつ増加
- 寝付くまでにかかる時間は大きな変化なし
- 深い睡眠の割合は10年ごと2%ほど減少
加齢とともに睡眠時間は短く浅くなっていくのは事実なのです。
で、動物の世界では燃費の悪い動物ほど長く寝なくてはいけません。
人間の世界でも燃費が悪い(エネルギー消費量が大きい)ほど睡眠時間は長いという傾向があります。
つまり年齢とともに睡眠時間が短くなるのはエネルギー消費量の低下が深く関係していると考えらます。
乳幼児と高齢者では体重当たりのエネルギー消費量が3倍も違うらしいとのことです。
燃費が良くなるんだからガス代(食費)がかからなくて有り難い話だと思うのですが。
わざわざエネルギーにならない食物を選んでお金を払って飲み食いしようとする食欲の感覚の麻痺した多くの現代人には理解できないかもしれません。
燃費が良くなったから休憩時間(睡眠)も少なくなるというこです。
それでももっと眠りたい人は基礎代謝を上げるしかありませんがそれは筋トレして少しぐらい筋量を増やしても加齢による流れには逆らえないでしょう。
だとすれば、短くなった自分の適切な睡眠時間を受け入れて
昼間の適度な運動習慣と活動によってエネルギー消費量を増やして良い睡眠を手にいれるしかないのです。
医師に言えば彼らも人気商売ですし、薬の要否はほとんど判断しようがないので気軽に眠剤を出してくれると思いますが。
35年も不眠症の立場からのエッセイ「ぼくは眠れない」(椎名誠 新潮新書)もやっぱり睡眠には精神的ストレスと身体的疲労度が大きく関与しているのを示唆してくれています。
参考 「不眠の悩みを解消する本」 法研 三島和夫
「朝方勤務がダメな理由」 日経ナショナルグラフィック 三島和夫
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