患者さんのための治療を

仕事

今回は同業の施術家へ向けた発信です。引っ越ししてしまった以前の患者さんから電話がかかってきて相談を受けました。

いろいろ鍼灸院を探して行ったのだけれど満足できないのだがどうしたらいいんでしょうかというのが主な内容です。

誤解のないように付け加えますが私が治療している時は効果も評価も良かったかというとたぶん微妙なところだったと思います。

年齢的なものもあり、自律神経的なものもありその時々何とか対応していましたが、身体の反応、症状に丁寧な対応をするしかなかったのでその様にしてきたら結果的になんとか満足してもらえていたのでしょうか。

いや、満足していなかったのかもしれませんがただ単に気軽に話しやすかっただけなのかもしれません。

金銭面で言うと江戸川区の三療制度(2200円×10回)の利用や医師から同意書を貰って健康保険を使って治療を続けていました。

しかし引っ越した先には鍼灸院があまりなく、いわゆる「鍼灸接骨院」ばかりで医師に同意書を貰って行きましたが予約制ではないので早めに行くのですが座って待っている時間が長いのが辛く帰ってくるとすっかり疲れてここは断念。

そこで「保険も使えて予約制」のところに行きましたがしばらくすると料金が上がってしまい、どういう理由なのか聞けず年金生活の患者さんにとっては隔週の出費としては辛いということでここも通うのはやめました。

やっと探し当てた保険を扱ってくれる鍼灸専門の治療院に落ち着いたのですが床暖房設備のある自宅改装の綺麗で暖かいはずの治療室なのですが寒がりのこの患者さんは鍼をしたまま背中に何も掛けずに時間をおかれるのが寒くてしょうがないのです。

術者としてみれば暖かい床暖の部屋で問題ないと思っているのでしょうが冷え体質の人は頭や肩や腰や背中が個別に寒かったりそれぞれ皆、微妙な愁訴や体質があるのです。

しかし毎回頼んでも「鍼が刺さっているから」とタオルを掛けてくれないとのこと。それを聞いて寒がりの私などあり得ないと思うのですが。もしくは赤外線ランプか何かで温めてあげるとか。

更に施術直後にも変化がないこともあり「歳だからしょうがないのは解るがどうしてなのか」と施術者に尋ねると「いや、脈はいいんですよ」と言われたそうです。

脈を診て治療する鍼灸師のようです。治療法の流派は何でもいいのですが患者が満足していないのに自分だけ納得してどうするのって思いませんか。

治療は自己満足の行為ではなくて患者さんの訴えが少しでも楽になるよう治療家として最善を尽くす行為なはず。

その聞いた治療院をググってみましたがHPもなく地域の治療院案内サイトに出て来るだけでした。

この患者さんは高齢のため午後は疲れるので午前中に治療の予約を取ろうとしたところ、仕事優先ではなくこの日は温泉に行く曜日だからダメだとか悠々自適な生活をしているようなのです。

それはそれで個々人の生活の話なのであれこれ口出しをする立場にはありませんが調子が悪くて苦しんでいる人を助けるという治療家の矜持はどうしてしまったのかと。

この患者さんとの話は結局、もう少し若ければいろいろ探すのだけれど保険の使えない鍼灸院は年金生活では継続していけないし、疲れたからここでいいわということになりました。

人を癒すべき治療家としての基本的な心遣い、資質を疑ってしまう事例でした。

常連だった患者さんのこの切ない相談を他山の石として患者さんに寄り添う丁寧な対応、治療を心がけようと改めて思ったのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました