ハイスペック女子の婚活

仕事

「開業以来最高の売り上げでした」と疲れた表情の女性経営者。今回は忙しすぎて腰痛を主訴として体のあちこちが痛んだり、眠たくてベッドに入っても中途覚醒して眠れないなどと訴えて来院しました。

元々は産後の体調不良、不安、パニック障害で苦しんでいるときに鍼灸治療に出会い、以来定期的に治療を続けている50歳代女性です。

個人で結婚相談所を経営しているのですが、やはり新型コロナウィルス流行以来の生活スタイルの変化で人生設計を見直した人、将来を考え直した人が多くなったようだと話していました。

半年ほど前の春先にすでに「忙しくて・・・」と来院した折に、それなら料金設定を見直して仕事量を少しセーブしたらと提案しました。Zoomによるカウンセリングが特に手間がかかるらしく本人も持続可能な仕事量を考えて料金を上げたのですが、それでも伸びているということでした。

この患者さんの相談所に登録する人は彼女曰く「ハイスペック」な女性が多いとのことです。具体的に言うと「30代半ばで1千万以上貰っている人」とのことでした。

給与において特に大手企業では男女平等が当たり前となり、仕事のできる人は性別を問わず実績を上げますし給与も上がっていきます。そういった人たちは男女問わず恋愛や結婚よりも圧倒的に仕事の方が刺激的で面白いためにあっという間に30代後半になってしまったという感じだそうです。男性なら40代。

「みんないつでも結婚しようと思えばできると思っている」とも言っていました。つまりギリギリになって焦って入会しても同じような境遇の人がたくさん登録しているのでそれはそれで競争率が高いのだということです。

そして、彼女らは仕事という領域でのダメな男を嫌というほど見すぎているというのもあり、また、もう希望通りの男性など存在しないのは重々分かってはいるのですがどこで決断(=妥協)していいかわからないのだ等々。

しかし女性には出産という問題があります。いくら社会環境が変わっても人間の身体の基本的な仕組みは変わりません。生殖医療技術が急速に進化、普及し16人に1人が体外受精によって生まれているという時代になっていますが、それでも金銭的にも精神的にも肉体的にも大きな負担になります。

いわゆるハイスペックな男性にはそれを求める女性会員が集中するらしいのですが、それに比べてハイスペックな女性は対照的な状態らしいのです。

僕なんか髪結いの亭主に憧れますが。二馬力で一千万+α、素晴らしい・・・。

実際この鍼灸院経営者仲間でも奥さんの方が稼いでいるケース(マイクロ法人経営、大手企業勤務、公務員など)も結構あります。

そもそもこの業態自体が儲かる職業ではないためにハイスペック女子依存とまでは言いませんが、二馬力前提の職業であることは否定できません(現代社会では物価高や男女の同一賃金制度などによってほとんどの夫婦は二馬力という状態ですが)。

これからの時代の夫婦の在り方のもう一つの選択肢としてハイスペックな女性の皆様には、たいして稼ぎはしませんがリストラなしの定年なし、掃除洗濯キレイ好きで料理もそこそこ出来て、さらに仕事で疲れた体のメンテナンスもしてくれる。そんな兼業主夫的パートナーを選択するのも悪くないのではないかと思うのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました