心のストレッチと自己肯定感

仕事

以前に書いた心のストレッチについて患者さんからよく意味が解らないと御指摘をいただきました。

この患者さんが私に言いたいのはそれが出来ないから苦労しているのだということでしょう。

前回は自己肯定感について書きましたがこれもまた日常生活においてというか生きていく上で必須の事柄だと思います。

しかし、そもそも自己肯定感が高い人には心のストレッチなど意識する必要はないでしょう。

同様に日々心のストレッチが出来ている、すなわち心に余裕のある人は当然自己肯定感が高いだろうと予想できます。

こう考えるとどのような表現の仕方でも日々とりあえず充実、満足している人というのは自分の判断に自信を持っていると云えるのではないでしょうか。

そしてこうすると決めたらもし失敗しても反省はしますが後悔はしない、そんな強さも共通しているのではないかと思います。

しかしそうは言っても誰もがいつもそうはいきません。というかうまくいかない方がずっと多いかもしれません。

人間関係もそうでしょうし、仮にそっちが良くても生活の基盤である仕事の方が思うように行っていないという方も多いでしょう。

立場的にも経営者や個人事業主はまさにこの問題が大きなストレスとなります。

そんな決して状況は良くない中でもいつもと変わらずに穏やかに身体のメンテナンスの為に定期的に来院する患者さんも何人かいます。

そこに共通するのはそもそも資金に余裕のある、つまり経営基盤が安定していることが大きいのかもしれません。

しかしその基本にあるのは考えてもしようがないことは考えない、自分のできることだけに集中するという潔さではないかと思っています。

また、やるとなったら行動は早いのです。こういう人達はそこではあれこれ悩みません。

あれこれ悩む人は悩み続けて結局やらなかったり時機を逸して時間をロスすることが多いような気がします。気持ちがブレているのです。

患者さんの話ですが、唐揚げチェーンのフランチャイズに速攻で進出しましたがかなり微妙な製造業の社長さんもいました。

利益は出ていると言っていましたが。事業はゼロイチが最も大変でやる気やアイデアの見せ所でもあり、そこで楽をしようとすると利益率がかなり落ちます。

フランチャイズのシステムはゼロイチが無い分、本部が儲かるようにできているのです(結局数年で撤退しました)。

雇われと違って自分で事業をやると全て自分の責任になります。結果が全てで言い訳も通用しません。

ですから一生懸命やるしかありません。自分の為、顧客の為、社会の為、とにかく休みも無しにやるしかないのです。

その繰り返しでやっているうちに自ずと達成感、自己肯定感も高まっていくものなのかもしれません。

やはりこれと決めたら自分の意志で一生懸命やっていることが大事だと思います。

サラリーマンのようにそれがもともと望んだ仕事ではなかったとしてもそこのところは同じだと思います。

誰かの役に立っているのならもうそれで十二分でしょう。もし誰のためにもなっていないにしても今、自分を生きています。それでさえ十分なのです。

考え方や心の持ち方で日々の満足度、充実度は大きく違ってくると思います。ストレスを貯めながらの仕事は結局のところ持続可能にはなりえないのです。

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